彼岸花には毒があるって聞いたけど、触ってもいいのかな?
しびれたり、かぶれたりしちゃう?
もしかして、もっとすごいことに?
いろいろと心配です。
そこで、彼岸花の毒についてやさしく解説します。
彼岸花の毒はどこにあるの?
彼岸花の毒は、部分的にあるのではなく、花や茎そして球根まで、すべての部分に含まれています。
とくに、球根の部分、とりわけ球根の外側の鱗片部に多く含まれています。
彼岸花の球根は、食用の「ノビル」に似ているので、要注意です。
また、花が終わったあとに葉がでてきますが、葉も有毒です。
彼岸花の花は、見るからに「彼岸花」とわかりますが、葉はほかの植物と間違える可能性があるので注意が必要です。
茎や葉の切り口などから出る粘液のような汁も有毒です。
彼岸花に触るのはいいの?
彼岸花の毒が花や茎にもあるなら、触ったら危ないよね?
と心配です。
でも安心して。
花や茎にも毒はあるものの、表面を触るだけなら大丈夫。
わたしは子どものころ、田んぼのあぜ道にあった彼岸花を「わーきれい!」と無邪気に摘んで帰ったけれど、ぜんぜん平気でした!
むしろ、「縁起悪い!」と親に叱られたほうが心に痛かった思い出^^;
今は自宅に白色の彼岸花を植えています。
枯れたあとの後始末で触ることがありますが、毒にやられたーという体感はありません。
枯れた茎を取り除くときはもちろん、毒性が強いという球根に触っても大丈夫でした。
でも、最後に手は洗います!
彼岸花の毒の症状は?
彼岸花の毒、触る程度なら心配はありません。
注意すべきは、食べてしまったとき。
体内に取り込まれると、最悪命の危険も!
彼岸花の毒の成分は、 リコリンやガランタミンほか、複数含まれています。
中毒症状は、嘔吐や下痢。
よだれが出たり、汗が出たりもします。
この症状は、摂取から30分以内にあらわれます。
大量に摂取してしまった場合は深刻で、めまいや麻痺、痙攣、頻脈や呼吸困難になります。
症状が重い場合は呼吸停止の可能性があります。
まさに「毒」。食べるな危険!です。
彼岸花が田んぼのあぜ道に見られるのは、この毒性を逆手にとって、動物から作物を守るためだったとも言います。
子どものころ、わたしが叱られたのは「縁起悪い!」だったけれども、実は「毒なのよ!」という意味もあったのかもしれません。
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