こどもの日。青い空にこいのぼりがたなびいています。ゴールデンウィーク、ずっとお休みで、うれしいけども、ちょっぴりたいくつ。それともむしろ大忙しかも!?
遠くにお出かけしないで、おうちでゆっくりくつろいで子どもたちと過ごすなら、絵本を開くのもいいですね。
今回は「こどもの日」にちなんで、こどもの日の由来や「こどもの日アイテム」が登場する絵本と紙芝居を紹介します。
こどもの日の由来
古くから、男の子の健やかな成長を願う日として、5月5日の「端午の節句」がありました。これにちなみ、この日が「こどもの日」として国民の祝日に制定されました。
子どもの日は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。
こどもの日の由来となった「端午の節句」は、もともと無病息災を願う行事でした。
端午の節句の「菖蒲湯」は邪気を払い、「柏餅」は子孫繁栄を、「こいのぼり」は鯉が滝を登り龍になるという伝説になぞらえ、子どもが健やかに育つようにと願いがこめられています。
こどもの日に読みたい絵本
『げんきにおよげ こいのぼり』
今関信子/作 福田岩緒/絵 教育画劇
「こいはげんきなさかなだ。こいのぼりなら、こどもたちはよろこぶにちがいない」こいのぼりはこうして生まれました。
先生からこいのぼりの由来を聞いて、自分でも作りたくなる子供たち。
こいのぼりの由来をわかりやすく子供たちに伝えます。大人もためになる行事絵本。
3歳から。
『もちもちおもち』
庄司三智子/作 岩崎書店
あんころもち、きなこもち、からみもち…いろいろなおもちが登場します。お正月に読まれることが多い絵本ですが、さて、かしわもちは出てくるかな?
ごろがよく、小さなこどもでも耳に楽しい絵本。2歳から。
『りゅうのぼうや』
富安陽子/作 早川純子/絵 佼成出版社
美しい満月の夜に生まれた龍の赤ちゃん。ちょっとずつ練習して、空を飛べるようになりました。そしてある晩、星よりも明るい光をみつけます。あれはなに?好奇心いっぱいの龍のぼうやは光をめざします。
大胆で迫力ある墨色の龍の絵は、ちょっぴりこわいけれど、やんちゃなぼうやをおおらかに包むおかあさん龍の目は慈愛に満ちています。
龍の親子の絆がじんわりと心に沁みて、子どもはぼうやの気持ちで、大人はおかあさん龍の気持ちで読める絵本。健やかにと願って。4歳から。
『くわずにょうぼう』
稲田和子/再話 / 赤羽末吉/絵 福音館書店
「よく働いて、飯をくわない女房がほしい」そんな欲ばりな男のところへ本当に飯をくわない嫁がきました。けれども、その嫁はやまんばだったのです。
やまんばから逃げる方法は?端午の節句に欠かせない、菖蒲とヨモギの魔除けの力がわかります。緊張感あふれる展開の絵本。4歳から。
こどもの日に読みたい紙芝居
『まいごのこいのぼり』
石井聖岳/脚本・絵 童心社
「うえーん、おうちがわからなくなっちゃった」ネコのふーちゃんがであったのは、へんてこりんなサカナ。「それはこいのぼりよ」と金魚さんが教えてくれました。ふーちゃんは、まいごのこいのぼりのおうちを、さがしてあげることにしました。こいのぼりのおうちはどこかな?2歳から。
『こいのぼりさんありがとう』
桜井信夫/作 多田ヒロシ/画 教育画劇
むかし、東京が江戸とよばれていたころ。5月5日に「旗のぼり」を立ててもらえるのは、おさむらいの子どもたちだけでした。うらやましそうに見ている町の子どもたちのために「町の子どもたちのための旗のぼり」を作ろうとした人がいました。
こいのぼりの由来がわかる紙芝居。3歳から
『げんきがでるよ かしわもち』
山本省三/作 教育画劇
「どうしてこどもの日にかしわもちを食べるの?」と尋ねられたおとうさんが、聞かせてくれたおはなし。むかしむかし、病気がちな小さい弟のために、「元気になる葉っぱ」を探しにいった兄姉がいました。かしわもちに込められた思いが伝わる紙芝居。3歳から
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