「どんぐりころころ」から始まる、どんぐりの歌。
秋、子どもたちと一緒に歌うこともあるでしょう。
メロディーは思い浮かぶけど、歌詞があやふや。
何番まであったかしら?
「どんぐりころころ」の歌の題名と、歌詞について解説します。
どんぐりころころの歌の題名
歌の題名は、すぐに思い浮かぶ歌い出しの歌詞と同じく、「どんぐりころころ」です。
「どんぐりころころ」は、大正時代に作られました。
青木存義(1879年-1935年)作詞、梁田貞(1885年-1959年)作曲。
古くから親しまれてきた唱歌のため、文部省唱歌と思われがちですが、初出は文部省編纂ではなく、民間の出版です。
そのため、発表から数年は、小学校の教科書に載ることはありませんでした。
教育現場からの働きかけなどにより、「どんぐりころころ」が教科書に載るようになったのは昭和になってからのことです。
どんぐりころころの歌の歌詞
「どんぐりころころ」
青木存義(1879年-1935年)作詞
梁田貞(1885年-1959年)作曲
1番 |
どんぐりころころ ドンブリコ お池にはまって さあ大変 どじょうが出てきて こんにちは 坊ちゃん一緒に 遊びましょう |
2番 |
どんぐりころころ よろこんで しばらく一緒に 遊んだが やっぱりお山が 恋しいと 泣いてはどじょうを 困らせた |
木から落ちたドングリが、転がって池に落ちた情景が目に浮かびますね。
歌詞の始めにでてくる「ドンブリコ」は、「どんぐりこ」と間違えやすい箇所です。
「ドンブリコ」は池に落ちる擬音。
どぶん・どぼんと落ちた様子を表しています。
音の印象は、小さなドングリにしては大げさな感じですが、「ドングリ」と韻を踏んでいるともいえるでしょう。
どんぐりころころの歌の歌詞 3番は?
「どんぐりころころ」の歌詞は、2番までです。
でも、3番を聞いたことがあるかもしれませんね。
「どんぐりころころ」は青木存義が作詞したものですが、
3番は、別の作者によって作られたものがいくつかあります。
どれも、1、2番をふまえて、「どんぐりのその後」を歌っています。
たとえば、作曲家の岩河三郎が3部合唱のために1986年(昭和61年)に作った3番では、泣きやまないドングリをリスがおんぶして山に連れ帰ります。
また、2002年(平成14年)には、荒木とよひさが3番と4番を作っています。
3番でどんぐりのお母さんが坊やを抱っこして、ドジョウにお礼をいい、4番でそれ以来ドジョウと友だちになったドングリがたびたび池に遊びにやってくるという内容です。
このほかにも、地域で広まった歌詞もあるでしょう。
リスではなく、鳩が山に連れ帰るバージョンもあるようです。
1、2番の続きとして創作された3番は、どれも泣いているドングリをなぐさめる内容ですね。
坊やには笑っていて欲しいという、みんなの願いの表れが、まさにスピンオフ。
どんぐりが転がるどころか、飛んで行ってしまいそうですw
どんぐりの歌や絵本&紙芝居
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