夏休みの読書感想文。小学校低学年のうちは、読書感想文を書くのはまだ不慣れ。
本は読めるけど、感想を文章にするなんて!そもそも感想がないもの!
読書感想文の道のり、親の方が途方に暮れてしまいますね^^;
読書感想文は、書き方のコツもありますが、その前に。
大事なのが本の選び方なのです。
どんな本を読むかによって、読書感想文の書きやすさは大きく変わります。
読書感想文ビギナーにとっては、名作が必ずしも感想文に向いているとは限りません。
自分にあった本が見つかれば、読書感想文はずっと書きやすくなるはず。
本選びから子どもと一緒に取り組めば、感想文の道のりもずっと楽になるでしょう。
これから、その選び方についてお話しますね。
読書感想文の本の選び方 低学年
読書感想文のための本選び。図書館には来てみても、たくさんの本のなかから、あれは?これは?とページをめくっても、なかなか決められないものです。
そして…読む本人は煮え切らないし、あげくに全部を却下。
で、疲れちゃいます^^;
目的が「読書感想文」の場合、低学年の本の選び方のポイントは、「読みやすさ」と「感想の書きやすさ」。
「読みやすさ」では、文章が多すぎないこと。
1年生2年生のうちは、絵本でもいいですよ。もう小学生なのに、絵本なんて赤ちゃんぽいかな?って思わなくても大丈夫。
「感想の書きやすさ」で一番のおすすめは、もう知っているお話の本。
これまで大人に読んでもらったお話で、もう一回読んでほしいなと思う本があれば、それが一番です。
どうしてもう一回聞きたいのか、どこが好きなのかを書けますからね。
新たに本を探すのなら、自分の好きなものや憧れるもの、自分の環境に似ているもの、経験したこと・したいことが書かれている本がおすすめです。
このような本なら、自分を投影して読みやすく、自分と比べて感想を書くことができるでしょう。
例えば、
- 好きなもの
- 食べ物
- 生き物
- 乗り物
- 好きなこと
- 好きな場所
- 自分の環境に似ている
- 兄弟、姉妹、おじいちゃんおばあちゃんがいる
- ペットを飼っている
- 習い事をしている
- スポーツをしている
- 経験したこと・したいこと・なりたいもの
- おるすばん
- おかいもの
- 旅行
- 冒険
- 職業
- ヒーロー・ヒロイン
などなどです。
図書館で、読書感想文を書くためにこのような題材の本を探していると司書に伝えれば、その図書館に所蔵している本を見つけてくれるでしょう。
読書感想文のための1年生2年生むけのおすすめ本
ここで、少しだけ、楽しく読めそうなおすすめ本を挙げてみますね。
本選びの参考になればうれしいです。
好きなもの・好きなこと
勇者のツノ 化石が語るトリケラトプスの話
作:黒川みつひろ こぐま社
噛まれた跡の残るトリケラトプスの角の化石。これを起点に物語がうまれました。トリケラトプスの家族のお話。トリケラトプスのおとうさんは、家族を守るために、ティラノサウルスにも立ち向かっていくのです。
自分の環境に似ている
兄弟、姉妹、祖父母がいる
おさるのこうすけ
作:絵:武田美穂 童心社
おねえちゃん目線で語られる弟。弟のこうすけは、おさるみたい。わたしのあとをついてきてばかり。お祭りの日もおさるが一緒で、友だちとも遊べない。だから、おさるの手を離してしまったのです。これで自由だ!と思ったけれど…おねえちゃんの気持ちは複雑です。
ぼくのかわいくないいもうと
作:絵:浜田桂子 ポプラ社
2年生のお兄ちゃんと1年生の妹。ぼくの妹はおしゃべりででしゃばりで、困ってる。でもね、妹はおにいちゃんが大好きなのです。ある日ぼくのおたふくかぜが妹にうつってしまって。おにいちゃんの気持ちは、表紙のタイトルの色にヒントがあります。
いもうとかいぎ
作:石黒亜矢子 ビリケン出版
妹からみたおねえちゃん。妖精のてふちゃんはおねえちゃんの理不尽に怒っています。そこで、だんごむしや金魚の妹仲間を集めて妹だけの会議を開きます。おねえちゃんを反省させるにはどうしたらいいだろう?
おにいちゃんといもうと
文:シャーロット・ゾロトウ 訳:おーなり由子 絵:はたこうしろう あすなろ書房
妹を構いたくてしょうがないおにいちゃん。泣かされてばかりの妹。でもね、妹は気がきがついたのです。おにいちゃんは、口で意地悪言うだけで、本当はしないって。それから、妹にかまってもらえなくなったおにいちゃんの気持ちは?
いいから いいから(シリーズ1~4巻)
作:長谷川義史 絵本館
ナンセンス絵本。ふつうにはいない、おじいちゃんのお話。どんなにありえないことが起きても動じず、「いいから いいから」と受け入れる。1巻から4巻まで、カミナリの親子、幽霊、貧乏神、忍者がやってきて、そのたびに家がめちゃくちゃになりますが、どんなときでもおじいちゃんは「いいから いいいから」と懐が深いのです。
あらまっ!
作:ケイト・ラム 絵:エイドリアン・ジョンソン 訳:石津ちひろ 小学館
ナンセンス絵本。おばあちゃんのお話。おばあちゃんの家にひとりでお泊りにきたパトリック。早く寝なさいといわれても、ベッドがないから、枕がないからと言い訳して言うことを聞きません。そのたびにおばあちゃんは「あらまっ!」と言って驚きの手順で解決に奔走するのです。
経験したこと・したいこと
100円たんけん
文:中川ひろたか 絵:岡本よしろう くもん出版
ぼくとおかあさんは、100円で買えるものを探す探検に出た。魚屋さん、八百屋さん、お肉屋さん。100円でどんなものがどれだけ買えるのでしょう。ときに量り売りをしてもらいながら、探っていきます。
なりたいもの
あたしもすっごい魔女になるんだ!
作:絵:ミッシェル・ヴァン・ゼブラン 訳:金原瑞人 小峰書店
ゼルダのママは憧れのすっごい魔女。ゼルダも魔法が使いたいけれど、子どもは使っちゃだめなんだって。そこで、魔法の薬でママをカエルに変えてしまいます。それからいろいろ魔法を使ってみるけど、戻し方がわからない!
いえができるまで
取材・構成・写真:砺波周平 ひさかたチャイルド
一軒の家が出来上がるまで、基礎工事から完成までを取材した写真絵本。家を作るのは大工さんだけではありません。左官屋さん、水道屋さん、電気屋さん等々いろいろな職業の人たちのの道具や技術で家が出来上がります。何かを作ったり、大人のお仕事に興味がある子におすすめです。
まとめ
本を読んで、自分と同じだなと共感できたり、自分ならこうするなと考えられる本が、読書感想文が書きやすいでしょう。
ナンセンス絵本は、こんなのありえない!という驚きや、ばかばかしくも面白かったところを見つけやすいでしょう。
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