『レイナが島にやってきた!』夏休みの読書感想文を書くために。
あらすじと読み方のポイントをご紹介します。
『レイナが島にやってきた!』
長崎 夏海/作 いちかわ なつこ/絵 理論社
2018年青少年読書感想文コンクール中学年課題図書。
レイナが島にやってきた! あらすじ
優愛は小学4年生。
優愛が通う沖縄の離島の小さな学校は、生徒数が35人しかいない。
そのうち、4年生は和真と俊哉の2人の男子と優愛のあわせて3人だけ。
そこに、神奈川県から4年生の女の子が転校してくることに。
転校初日から遅刻してきたその子は、先生が黒板に書いた「林麗奈」の名前を「レイナ」と書き直します。
レイナは、養護施設で育ち、里子としてこの島にやってきたといいます。
同じ学年に女子が転校してきて、友だちになりたい優愛。
でも、レイナはちょっと風変わりな女の子でした。
掃除の時間にはいなくなるし、ガジュマルの木に登って歌をうたう。
放課後は忙しそうに走って下校してしまうので、放課後一緒に遊ぶこともできません。
優愛は和真や俊哉と一緒に下校するレイナのあとをつけます。
寄り道もせずに帰宅したレイナは、家のお手伝いを始めました。
それを見た優愛はなぜか胸がしめつけられる思いでした。
レイナとお話しがしたくて優愛はいつもより早く登校します。
朝の教室でレイナとふたりきりになれますが、レイナはイヤホンを耳にはめていて、お話しすることはできませんでした。
3年生のみくちゃんが朝の挨拶をしながらレイナに後ろから抱きつくと、レイナはみくちゃんをつきとばし、学校を早退してしまいます。
翌日から、レイナは登校しなくなりました。
優愛はレイナの家を訪ねることにしました。
レイナは熱と腹痛で休んでいました。
そんなに具合が悪いのに、レイナは家事をしようとします。
それはレイナがこの家の子になるための「ケイヤク」を守るためでした。
病気で家事ができないと、「ケイヤク」は打ち切られるかもしれないとレイナは不安です。
里親のおかあさんは、働くなと言います。
レイナは、以前に他の家の里子になったことがあります。
そのときの失敗を思い出し、里親との関係に気苦労があるのです。
優愛に自分のことを話したレイナは、元気になって登校できるようになりました。
レイナはお話し上手なので、教室の人気者です。
不登校だった3年生の若菜ちゃんもレイナのお話しの輪に加わっています。
その若菜ちゃんが、日曜日に優愛の家にやってきました。
優愛と若菜ちゃんは、レイナのおかあさんが働くこども園に行き、契約の延長をお願いします。
若菜ちゃんは、レイナから「きくのも自由・答えるのも自由」でレイナの身の上や気持ちを聞いていました。
優愛は、ふれてはいけないことと思っていたので、驚きました。
若菜ちゃんのお話しを聞いた夕方。優愛は夕焼けの「さよならの色」を見ながら、夜の終わりを見たことがないなと思います。
翌朝。優愛、若菜、レイナの3人は、まだ暗い早朝の浜にでかけ、夜の終わり、朝の始まりに立ち会います。
そこでレイナはおかあさんから、契約などど言うな、無理に家事はするなと言われたことを話します。
優愛は、レイナがずっと島にいられることを知り、うれしくなりました。
レイナが島にやってきた! 読書感想文の書き方ポイント
優愛の学校の生徒数は36人。優愛と同学年は3人しかいなくて、ふたりは男子、女子は優愛だけでした。
同学年の女子が転校してくると聞いて、優愛はどんな気持ちだったかな?
優愛は、転校生のレイナと仲良くなりたいと思っていました。
でも、レイナはとっても個性的。
優愛はレイナとの距離感がつかめず、困惑します。
自分も、友だちとどんなふうにつきあったらいいかわからなったことはあるかな?
レイナは、自分のことを「ケイヤク」の子どもと言います。
その言葉に、レイナ自身はどんな気持ちでいたでしょう。
病気でも家事をしようとしたレイナ。
みくちゃんをつきとばしてしまったレイナ。
その理由を読んで、レイナの気持ちを想像してみましょう。
優愛とレイナ、レイナと若菜、優愛と若菜の友だち関係。
レイナと里親の関係。
『レイナが島にやってきた!』は、人と人とのつながりを書いたお話です。
自分と友だち、自分と家族について考えを広げてみましょう。
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